13日、フットサル武者修行の新たな挑戦者、上田祐太さんがブラジル、サンパウロに到着した。上田さんは静岡県浜松市出身の25歳。選手としては田原FCでプレーしている一方、カリエンテ(CALIENTS)では監督を務めているほどのフットサルフリークだ。そんな彼に元日本代表の和泉秀実選手との出会い、カスカヴェウでの生活を目前にした今の心境を語ってもらった。
| 写真:ATR2 JAPAN |
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まず、フットサルを始めたきっかけを教えてもらえますか。
小学校から高校までずっとサッカーをやっていたんですが、高校の途中でサッカーを辞めて、しばらくしてから22歳のときに友達と遊びでカリエンテ(CALIENTS)というフットサルチームを作ったんです。それからプレミアスポーツクラブで小学生にフットサルを教え出したんですけど、そこのチームが試合をしたときに人数が足りないから来てくれって呼ばれて、そのとき元日本代表の和泉さん(和泉選手はプレミアスポーツで指導をしている)と知り合って、それ以来ずっと親切にしてもらっています。和泉さんからIB FOXで「やってみない?」と誘われたのがきっかけでフットサルを本格的にやるようになったし、和泉さんに出会ったことでフットサルに対する考え方が変わりましたね。
今の所属チームはIB FOXなんですか?
いえ。今年から田原FCに移籍しました。
日本では仕事をしながらフットサルをされていたんですか?
はい。朝8時から5時まで会社で仕事して、それから練習が8時から10時半ぐらいまで。
仕事とフットサルを両立するのは大変ですよね? 正直しんどいなと思うときはありませんか?
はい。試合の次の日とかはすごく疲れているし、朝起きるのはやっぱり大変ですね。
練習は週に何回ぐらい?
田原は週2、3回しか練習がないんですが、それ以外ではカリエンテや他のところにいって個人的には週5回は練習していました。
田原FCのような強いチームでも週に2、3回しか練習がないのが日本ですよね。その点ブラジルならフットサルが思う存分できるんじゃないですか?
そうだといいですね。
それ(練習環境)がブラジルに来ようと思った理由なのでしょうか?
それもあるし、もともとサッカーも好きだし、フットサルも好きなんで、やっぱり本場は、どんなものかなあという興味があって。最初は一番低いレベルからフットサルを始めて、それからIB FOX、そして田原FCでやって、それなりに高いレベルまで見たので、あとはブラジルで足りないところを補いたいと思いました。だから今がブラジルに来るタイミングでしたね。
出身地が浜松ということはブラジル人も多いですよね。
はい、友達にもブラジル人がいますし、小学校にも中学校にも同級生にブラジル人がいました。
ではブラジルに来るのも抵抗はなかった?
そうですね。
田原FCのチームメイトでブラジルに来たがっている人はいますか?
来たがっている人は大勢いますね。でも本当に来るかどうかとなると。やっぱりみんな生活とか仕事があるので。
ブラジルに来るのでも、いくつか留学を斡旋しているところがあると思うんですが、なぜこの「フットサル武者修行」を選んだのですか。
IB FOXでも行かしてもらえるという話があったみたいなんですが、和泉さんからマリオさん(リーガ天竜代表であり武者修行責任者)を紹介してもらって、マリオさんの方が実績があるのでここにしようと決めました。
マリオ代表とはどんな話を?
怪我に気をつけて。フットサルだけじゃなく、他にも色々なものを見てくるようにと。
和泉さんはどんなアドバイスを?
いい経験をして成長できるように頑張ってこいといわれました。
練習場所はパラナ州のチーム、カスカヴェウですが、他のチームで練習しようとは思わなかったんですか?
いや、(カスカヴェウが)強くて、いいチームだと聞いていたんで。
不安とかはありますか?
生活に慣れるとか、食事の面は不安ですね。言葉も分からないし。
日本食が恋しくなったときのために日本から食べ物を持ってきましたか?
いや。持ってきたほうがよかったですかね?
梅干なんかあるといいかもしれないですね。
そこまで考えてなかったです。
言葉ですが、学生時代英語が得意だったとかは?
いや、ぜんぜん。
来る前に浜松のブラジル人の友達からポルトガル語は教えてもらいましたか?
いやあ、普通の会話とかは全く。ろくでもない言葉ばかり教えてもらったから、使えないですよね(笑)。
それじゃあ苦労するかもしれないですね。
はい。でもなんとかなるだろうと、軽い気持ちで来てしまって。
滞在期間はどのくらいですか?
3ヶ月です。
その3ヶ月の間に何を学びたいですか?
戦術、テクニック、基本ですね。あとキーパーの練習も見ておいてとチームメイトに言われたんで。
やっぱり日本の人からしたら、ブラジルではどんな練習をしているのか気になるんでしょうか?
そうですね。それと僕はカリエンテで監督もしているし、プレミアスポーツクラブで小学生に教えているので、そういう意味でもブラジルの練習メニューが知りたいです。
将来は指導者になりたいんですね。選手としては何歳ぐらいまでやるとか決めていますか?
サッカーを途中で辞めているんでフットサルは納得できるまで、30歳ぐらいまでは選手としてやりたいです。その後は指導者になりたいですね。
3ヶ月だと試合に出る機会はあまりないかもしれませんが。
それは別にいいです。こっちでどうこうしようというのではなく、日本に帰ってからどう活かせるだと思うんで。だから試合も出られたらいいですけど、練習で学べればいいかなと。日本に帰ってから田原を東海リーグ1部に上げるのが今の目標なんで。
そうですか。では3ヶ月間頑張ってください。今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
インタビュー後、上田祐太さんはサンパウロ市からバスでパラナ州カスカヴェウ市に向けて出発した。これからはブラジル人の中に混じり、フットサル漬けの毎日を送る。3ヵ月後の成長が大いに楽しみだ。